2010ニッカウヰスキー余市蒸留所・マイウイスキー作りレポート

2010年9月26日(日)〜9月27日(月)に開催された
北海道 ニッカウヰスキー余市蒸留所・マイウイスキー作りレポートです。

庄司浩氏(HBA副会長)


2009北の蒸留所フェアに於いて優秀な販売成績を上げた、全国のホテルより代表者13名と本部より参加の私を含め計14名とアサヒビール様より4名の同行で、ニッカウヰスキー余市蒸留所にて集合。

9月26日(日)天候は晴れ、日曜日という事もあって一般の蒸留所見学者も多く見受けられた。
14時より研修が始まり、ホール内にて北海道工場ウイスキーアドバイザー小原様より簡単なレクチャーを受けた後に、小原様、北海道工場長杉本様、総務部長竹内様のご案内で蒸留所内の見学に向かう。

本来の蒸留工程とは若干順番は違ったが、一般の見学者では見られないところまで見学させていただき参加した会員はしきりに写真を撮影し、様々な質問をして理解を深めていました。
特に印象に残ったのは、麦芽を乾燥させる「キルン塔」では実際にピートを燃やしていただき、2階に上り我々もスモークしていただいた事や、蒸留釜では現在はここ余市工場でしか行っていない、 伝統的な石炭での直火焚き蒸留で一人ひとりが釜に石炭を入れる体験をさせていただきました。一通りの見学が終了すると、ホールに戻りシングルカスクの試飲を行い樽の個性の違いを改めて実感させていただきました。

9月27日(月)天候は晴れ、まず全員が朝一番に感じたことは、昨日のキルン塔でスモークされた作業着に残ったピート香であった。ホール内にて2日目の工程の説明をいただき、製樽棟へと向かい、 再利用樽のリチャー工程を体験、ガマの差込みやタガのはめ込みなどを体験させていただきました。

その後、旧リキュールへ向かい、いよいよ新樽へのニューポット樽詰め作業へ入る前に、樽前面に今回の参加者が思い思いのサインをして10年後に夢をはせていました。
樽詰めが終ると、通常はフォークリフトで貯蔵庫まで運ぶところを、せっかくなので原始的に転がして行き、途中一般の見学者もおり、さぞかし人件費の高いウイスキーだと感じたことでしょう。(笑い)
2日間とも天候にも恵まれ、日頃の会員各位の行いも良い事もわかり大変に有意義な研修旅行となりました。

日頃よりH.B.A.協会活動にご理解ご協力を頂き、毎年このような素晴らしい研修を実施していただいておりますアサヒビール株式会社様、ニッカウヰスキー株式会社様に心より御礼申し上げると共に、 今回の研修で更なる余市への愛着を増した参加会員各位が、より一層の販売促進へ寄与することと確信しレポートとさせていただきます。

平成22年9月28日 H.B.A.副会長 庄司 浩