北海道　ニッカウヰスキー余市蒸留所・マイウイスキー作り

　　

２０１０年度北の蒸留所フェアに於いて優秀な販売成績を上げた、全国のホテルより代表者１２名と本部より参加の私と事務局宮内を含め計１４名とアサヒビール様より３名の同行で、ニッカウヰスキー余市蒸留所にて集合。
9月11日（日）日曜日という事もあって一般の蒸留所見学者も多く見受けられた。天候の心配もあったがなんとかもつようだ。14時より研修が始まり、ホール内にて北海道工場ウイスキーアドバイザー小原様よりニッカウヰスキーの歴史や、竹鶴政孝氏のウイスキーにかける想いやエピソードなどのお話を頂く。
その後、小原様、北海道工場長杉本様、総務次長村田様のご案内で蒸留所内の見学に向かう。本来の蒸留工程とは違い、一般の見学者では見られないところまで見学させて頂き、参加した会員はほとんどが初めての訪問ということもあり、様々な質問をして理解を深めていた。まずは、麦芽を乾燥させる「キルン塔」で実際にピートを燃やしていただき、2階に上り我々もスモーキーフレーバーを感じた。続いて、もろみや一番絞りを試飲させて頂き、蒸留釜では現在はここ余市工場でしか行っていない、伝統的な石炭での直火焚き蒸留で一人ひとりが釜に石炭を入れる体験をさせて頂きました。最後の大仕事は蒸留釜の掃除です。貴賓室や実際に竹鶴夫妻が生活していた部屋なども見学でき非常に有意義な一日であった。最後にシングルカスクの試飲をさせて頂き、お待ち兼ねの夕食で本日の行程を終える。二次会は野田北海道支部長にお世話になり、その後は三々五々小樽の夜の街を愉みました。
9月12日（月）朝早い集合時間であったが、頑張ってなんとか集合。ホール内にて2日目の工程の説明をいただき、製樽棟へと向かう。再利用樽のリチャー工程を体験、ガマの差込みやタガのはめ込みなどを体験させて頂きました。
その後、いよいよ新樽へのニューポット樽詰め作業です。鏡板に今回の参加者が思い思いのサインをして10年後に想いをはせていました。１０年後に皆さんと一緒に飲めると最高ですね。樽詰めが終ると、貯蔵庫までは樽を転がして行き、それぞれの思いをウイスキーに込めておりました。途中一般の見学者もおり、珍しかったのか一緒に写真を撮られていました。

　

今回の研修を経て、蒸留所の皆様のウイスキーつくりにかける思い、竹鶴政孝氏の思いを継承したウイスキーつくりをしているのだと改めて感じました。そして我々を迎えるにあたり非常にホスピタリティ豊かに接して頂き大変に有意義な研修旅行となりました。日頃よりH.B.A.協会活動にご理解ご協力を頂き、毎年このような素晴らしい研修を実施していただいておりますアサヒビール株式会社様、ニッカウヰスキー株式会社様に心より御礼申し上げると共に、今回の研修で更なる余市への愛着を増した参加会員各位が、より一層の販売促進へ寄与することと確信しレポートとさせていただきます。

平成２３年９月１２日　　常任理事　　秋山　豊志